日本は洗面室がまだまだ改善の余地あり

日々

 

住宅の仕事をやっていると思うことがあります。
キッチンやお風呂はここ10年ぐらいで目覚ましくデザインも機能もアップして
トイレなんか世界に誇る日本のタンクレスよ?っていう感じで もはや技術の結晶、という素晴らしいものになっていますね。

 

キッチンも 家具として扱ってもいいくらい美しく清潔で リビングの真ん中に存在しても
ちっともおかしくないくらいの素敵なものが比較的こなれたコストで手に入るようになってきています。

 

しかく 洗面室はそれに比べてどうでしょう?

日本の洗面室はまだまだ ダサイ

シャンプードレッサーという一時期のヒット商品があって盛り上がったものの、その後は特に
目を見張るような新しい商品のもなく、毎年メーカーが新商品を出すものの、
心惹かれるものはほとんどありません。少なくともICの私から見れば。
(ちなみに シャンプードレッサーは私はあまり好きではありません)

 

私はちょっと洗面室にこだわりがあるお施主様や ご予算に余裕がある方だと
まず既製品の洗面化粧台ユニットは採用しません。
ほとんどオーダー家具で作ります。

 

キッチンはオーダー家具にするとコストもかかり、また図面を引くのも細かいパーツを選ぶのも大変なのであまりやりません。また、キッチンはやっぱり完成した商品がきちんとあり、それを実際に触って引き出しをひいたり扉を開けたりして お施主様のキッチンワークがイメージできる状態で打ち合わせする方が結果完成した時に満足度が高いと思います。

でも
洗面化粧台、洗面室に限って言えば カウンターとボウルと水栓、鏡、照明を選べば終わりなので とても自由度が高く、デザイン性の高いものが簡単に作ることが可能です。
コストも扉やカウンターの素材に気をつけて水栓も外国製のものでなくフツーの国産のモノからいいデザインを選べば問題ありません。

 

その分鏡の裏に間接照明を仕込んだり、鏡回りに綺麗なモザイクタイルを張るところにコストをかけるとあっという間にホテルのような美しい洗面化粧台まわりの空間が仕上がります。

 

でもいろんな新築物件を見ると、意外とキッチンは立派なのに洗面化粧台はいまだに露出する洗濯機の隣にシステムユニットが置かれ、幅もせいぜい900か1200ぐらい。照明もユニットについているもの。工夫が何もありません。

 

これは何故なんでしょうか?

 

私は海外のTVドラマを借りてきて見るのが好きなのですが、

ニューヨークなどのちょっとお金持ちが登場人物のドラマだと間違いなく洗面室はホテルのように美しいです。

その美しい部屋は 日本では比較的富裕層のお家施行例でも見ることはまれです。
文化の違いなのかどうか。

 

40万円のタンクレスをトイレを作っている開発している暇を美しい洗面化粧台の開発にメーカーも注ぐべきでないか。いや、トイレは一回ヒットするとバンバン売れるから開発に力を入れるのか。その裏事情はわかりませんが。

 

工務店やリフォーム業者もメンドクサイのでしょうね。それが一番の理由かもしれません。
決まった品番のモノを決めてもらって丸ごと発注し、まるごと現場にポンとおく。

 

スイッチも照明も歯ブラシ立ても鏡も全部ついている。選ぶパーツが少なければ少ないほど
施工側 請負側は楽。

 

ここにも建てる施工側の都合が優先されているような気がしてなりません。
お客様も最新のLEDがついた高級な(高級じゃないが金額が高かったので高級だと思っている)洗面化粧台が設置された時点で満足し、ご近所や友達にも自慢できると思っている。

 

洗濯機の横にある50万もする高級洗面化粧台。自動水栓付きの!

 

もちろん歯を磨いて顔洗うだけの道具だから こだわりない、という方もいらっしゃいます。でも海外旅行してホテルの美しいパウダールームを何度も経験すれば何か感じるところがあるはずですね。

 

暮らしを美しく、と思うならば 日本の暮らしはまだまだデザインが途上のものが多いと感じます。洗面室が特に。

 

これからも洗面まわりの美しい空間を機能性を合わせて提案していきたいと思います。

 

 

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