インテリアコーディネーターのフィー(料金)は?
私はフリーでインテリアコーディネーターをやっているので、企業に属するサラリーマンではありません。
ただ、個人で独立して細々やっているだけで会社組織にしているわけでもないのです。いわゆる「個人事業主」ですね。
そういう いわゆるフリーのインテリアコーディネーターさんというのは一定数は存在しますが、活動内容はさまざまといえましょう。
そして、いわゆる「インテリアコーディネート料」の頂き方というのもこれまた、人それぞれ、だと思うのです。
インテリアコーディネーター料は?
いろいろなケースがあるので、全くもって一概に「いくら」と言えないのがインテリアコーディネーターの料金です。
弁護士さんやビジネス経営コンサルタントのように1時間いくら、という料金設定もされていません。
話しするだけ、相談するだけでお金取られるなんて・・
と思われてしまうのが、今のところインテリアコーディネーターの置かれた立場だと思います。(よほど著名で凄い方なら別ですが)
そうなると、やっぱり、
■家具やカーテン照明のコーディネートのプラン
というものを目に見える形で提示して初めてお金をもらえる、というビジネスになります。
日本は目に見えないものにお金を払わない??
アメリカやヨーロッパではこの目に見えないソフトに対しての「フィー」という考え方は確立していて、請求しやすいけど、日本ではなかなか堂々で請求しにくい、また消費者側もソフト料に快く払うことを躊躇する、という文化がどうしても根付いてます。
ご相談は無料
というのがまかり通っているサービスがあり、そうなるとなかなか実際のモノが流通動かないとコーディネーターとしてのフィーが発生しにくい仕組みとなっています。
お金がもらいにくい。
という厳しい状況があるのが現実なのです。
いや、提案するのにもきちんと「提案料」を頂いています!
という人もフリーのコーディネーターの中にはいらっしゃると思います。
でもなかなか予算が厳しい一般の方で「プロの提案」というものに何十万も払える人はなかなかおらず、どうしても提案の手間暇、その特別な技能と知識から生み出される成果物に対してフィーが見合ったものになっているかどうか?は疑わしいのが悲しき現実です。
インテリアコーディネーターの仕事は単なる物販?
そうなるとインテリアコーディネートというのは
と何ら変わらなくなり、あくまで「提案料・コーディネート料」で食べていく職種だということがぼやけてしまいます。
これが現状フリーのインテリアコーディネーターさんがぶちあたる大きな壁ではないでしょうか?
私は全くのフリーで仕事を受けることは、友人からの紹介でない限りないのですが、ホームページなどをしっかり持っているフリーのコーディネーターさんなどは問い合わせから依頼が来ることも多々あると聞きますので、料金体系がしっかりしていないとビジネスは難しいのだろうな、と推測されます。
考えに考え抜いて提案したコーディネートが契約に至らず、けれど あっさり他(格安販売のネットサイトなど)で同じものを安く買われてしまう、というのは残念ですがよく聞きます。
それはアイディアの盗用に等しいものだと思うのですが、なにぶんアイディアというよりは、コーディネート&既製品の組み合わせものだったりするとなかなか反論しにくいものがあるのは確かです。
フリーの方になると、歩合制で非常に恵まれた収入(年収4桁万円)の方もいると風のうわさで聞きますが、少なくとも私のまわりにはいなかったりします。
ココナラのサービス 「提案」に対してフィーを払う
【追記】
インテリアコーディネーター 正社員だとお給料は高いの?
じゃあ、
フリーでも厳しいならば、正社員のままの方がいいのかな?
と思ったりしますが、そういうわけでもないのです。
インテリアコーディネーターの求人情報をWEBなどで見ると、正社員の場合でもそんなにお給料は特別多くないのかな?という数字を見かけます。
300万~400万とよく書いてあり、管理職にならない限りは600万以上はいかないのだろうか?と容易に想像できます。
正社員で1000万円以上の年収をもらうには、いっそ管理職→役員になるか、歩合給が高く設定されている営業職としての扱いをうけるお給料形態をとっている一部の企業のみになると思われます。
私がインテリアコーディネーターの経験を10年ぐらい積んでから転職活動をした時、転職エージェントから提示された求人情報(30件ぐらい)で正社員お給料が500万を超えるものは何一つありませんでした。
これがこの業界のスタンダードな給与平均なのだと思います。
むしろ、フリーの立場だったり、歩合制でお仕事しているインテリアコーディネーターさんの方が正社員よりもはるかに年収が高い人が多くいるかもしれません。(全員がそうではなありません、一部の方)
インテリアコーディネーターのフィーは
今後のがんばり、活躍にかかっている?
いずれにしろ、インテリアコーディネーターのフィーというものを高く確立するには
・社会的にこの職種が評価を受けて認められなければいけない
のだろうなと考えています。
やっぱりインテリアのプロに頼むと、素晴らしい空間ができるなあ!
さすがよね!これを自分でやるのは無理だったわ。
プロの持っている知識とセンスは違う!
と依頼する方に思ってもらうようにならなければいけないと思っています。
身が引き締まる思いですね。私も頑張らねば!