間取りが決まっていないのに
インテリアの依頼??
昨日、ALLリノベーションのインテリアコーディネートのお仕事の打診があり、
打ち合わせに行ってまいりました。
が、ちょっと驚いたことが。
ALLリノベーションなのに、まだ 間取りが決まっていないのです。
その段階で、私にインテリアデザインというかコーディネートをお願いしたい、とい趣旨の話。
契約を取るためのプレゼンボードを作ってほしいという話とか。
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間取りも私が考えるべきってお仕事かな?と思い、
設計プランニングもやるなら、 それなりの設計管理フィーも頂きますが?
というお話をさせていただきました。
が、物件が、RC造(コンクリート造)だったため、自由に水回りを動かせないということで、
難しく、私の手には負えなさそうでした。
キッチンの位置を動かしたい、というご要望が施主から出ているとのことだったので、
「対面式のキッチンがご希望なのですか?それともアイランド?独立型キッチン?」とお聞きしたら
「まだ何も聞いていない」とのこと。
唖然。
クライアントインタビューがまだろくにされていないのに
何故インテリアデザインが出来ましょうか。
「なんかカッコいいやつ、お願いしますよ」
と先方の担当者。
モデルルームならいざ知らず。実際に住む人の暮らしも把握できていないのに
インテリアデザインをすることは難しいです。
その旨、お話したところ、
「その通りだ」ということになり。
話は振り出しにもどりました。
きちんと クライアントインタビューをして大まかな間取り、予算、
リノベーションの範囲まで決めてから
再度私に改めて依頼する、ということで話はまとまりました。
設計変更、プランニングの仕事もすべて私が請け負うことが出来ればよかったのかもしれませんが、
先方も 手間のかかるインテリアの打ち合わせだけを 外注にしたかった、
カーテンとかソファとか そこまで できないから、という理由で
私に依頼が来た、ということだったようです。
ちゃんと設計担当者もいるのですから。
最初にまず暮らし方、新しい暮らしへの希望を聞かないとインテリアの
コンセプトも決まりませんよね。
そこのインタビューから参加しても良かったのですが、
そこまで私に出す予算はない、とのことで。。(笑)
やはり途中からの参加となりました。
間取りや大まかなリノベーションのコンセプトが決まれば
改めて細かいご要望は私がリアリングすることにはなるでしょう。
暮らしを考えていないインテリアデザインなんて 意味がない。
そのことを 先方に理解していただけたようなので、
今回はかえってよかったかなと思いました。
単に色やデザインだけを決めるのがインテリアコーディネーターではない。
そのことを 業界内でわかってもらえるといいなと思った一件でした。