インテリアコーディネーターの資格って必要なの?
よく言われたり聞かれたりするのが
インテリアコーディネーターになるには、
ICの資格が必要ですか?
という質問。これには私も回答にいつも困る。
インテリアコーディネーターの資格は必須ではない
医者や弁護士、薬剤師、建築士、税理士のように
と違い、インテリアコーディネーターの資格はなくても仕事は出来る。
それでも資格を持っていた方がいい
それでも私はインテリアコーディネーターという職業を一生の仕事にしようと志す方がいたならば、ぜひこの資格の取得をお勧めしたい。
・転職の際に有利。IC資格を持っている、というのはある程度の知識があるとみなされるボーダーラインとなる。
本気でICになりたいなら、勉強して損はない資格だと思っている。
未経験の段階からインテリア関連の仕事に就きたいならば、まずはこの資格の勉強から始めることは決して無駄にはならない。
インテリアコーディネーターは
資格さえ取れば終わりではない!
そして、この資格さえあればそれでいい・・というものでは全くない。
それは医者や弁護士でも全く同じであろう。
という認識である。
何事も資格と実務経験というのは別物であるし、最後は実務経験がないと まったくお話にならないのは当たり前なのである。
なのにこのICの資格に関していえば
「こんな資格とっても役に立たない一覧」
という特集に必ずランキングされるから本当に不思議である。何を根拠に役に立たないと評価されるのか?問いただしたいと思うほどである。
持ってても使えないとか
資格を持っているコーディネーターのくせに etc…
さんざん悪意に満ちた評判を聞いたりして私は心を痛めることがある。
そりゃーTVに出ているようなすごいインテリアデザイナーみたいな人にいきなりなるのは無理だし、希望の就職先がいくらでもあるとも思わない。
けれど、「インテリアの仕事に就きたい」と本当の本気で思っているのであれば、まずは資格ぐらいは取ってやろうじゃないの、という意気込みは必要ではないだろうか。
資格を取っても勉強は終わりではない
それどころか、年々新しくなる法律や、商材の勉強、トレンドなど。吸収し覚えることはいくらでも出てくる。勉強を辞めたとたん、第一線で活躍することはむずしくなると思うくらいインテリア業界の流れは速い。
インテリアコーディネーターの資格を取ったけど就職先が見つからないのよ・・
という声もたまにきくが、資格を取った瞬間、バンバン仕事が舞い込む方が私はソロ恐ろしいと思う。
何の現場経験もないのに、いきなり新築やリフォームの依頼が来てしまったら一体どうするというのか。
カーテンの工事を誰に頼むのか。壁紙を張り替えてくれる職人さんの人脈が果たしてあるのか。家具をどこに発注すればわかっているのか。照明は?アートは?絨毯は?
まずは小さな仕事から始める
資格を取ったらまず、自分ができる仕事から始めればいいのである。小さな家具ショップに努めたり、アシスタントから始めたり。
まわりの友人に
「インテリアコーディネーターの資格取ったから なんでも相談して」
というアプローチでもいいではないか。資格あるから次の日から あっという間に高額の収入には結び付かないのはどの職種でも同じであると思うのだ。
資格を持っているからすごいのではない。逆に資格ぐらい絶対トルゾという意思の強さが夢の実現に繋がる、という単純な話なのだと思う。
インテリアコーディネーターの資格は誰でも取れる?
インテリアコーディネーターの資格は、狭き門で、合格率ははっきり言って低い。パラパラとテキストや過去問を見た程度で受かる試験ではない。
それでも私は敢えて言う。
司法試験と違い、一級建築士の試験と違い、真剣に真面目に勉強すれば、インテリアが好きであればコツコツ勉強すれば、誰でも絶対とれる資格だと思う。
インテリアが大好きで、何年も何年も真剣に寝る暇惜しんで勉強しているがさっぱり受からないという人は聞いたことがない。だから、さっさと覚悟を決めて取ることを助言する。
多分
コーディネーターの資格って 要りますか?
と聞いてくる人は 試験を受ける覚悟が出来てないのだと思う。ちょっと厳しめの言い方になってしまったが、ICになりたいと思うエネルギーの強さ、それがある人ならば、思い立った日からテキストを買って電車の中で勉強する人である。
資格うんぬんの議論はあまり意味がない。大事なのはそこではなく、インテリの仕事に真剣に就こうと思うエネルギーと、そのために自分出来る事は何でもやろうと思う行動力の強さと速さがポイントだといつも思う私なのである。